神殿が建てられるのは都市文明の
成立したときで、建築様式や設備は、それを建造した部族や民族の文化とその発展段階に応じて多様であり、根本にある神観念によって多くの規制を受ける。
一般的には、神殿の形は、それぞれの民族の古い民家を拡大した形式である。
島根県にある神魂(かもす)神社や出雲(いずも)大社の本殿は、日本の原始住宅そのままであり、キリスト教やイスラム教のドームが丸天井であるのは、オリエントの遊牧民の天幕やシリアの民家の円蓋(えんがい)の形に由来するといわれる。
神殿の多くは、崇拝対象の奉安所としての聖所を中心とし、祭壇のほか、祭具や供物の倉庫、宝物庫、聖職者の住居、公共の集会所などが付属して設備されている。
とくに神権政治(テオクラシイtheocracy)の行われた古代社会においては、神殿と宮殿とが同じ場所に建てられ、複雑で大規模な神殿が出現した。
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